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2016/02/22

美辞麗句の訴求力はゼロ!「ココロに刺さる」コピーの考え方

  • マーケティング
綺麗創造ラボ

「レゴワード」という言葉を知っていますか。「レゴブロックのように形が決まっている定型文や、ありがちな美辞麗句は、いくら積み重ねても中身は空っぽ。存在感のある訴求はできない」という意味の造語です。化粧品広告のなかでも見かけることはありますが、期待するような訴求効果は見込めません。

 

展開が読めるコピーは、読まれない

世の中で、レゴワードが最も出回っているのは、新聞のニュースと、お役所の配布文書です。新聞は「事実」を公平中立の立場で伝えるものであり、お役所の文書もやはり「事実」を淡々と伝えるものなので仕方ないのですが、広告でこれらを習ってはいけません。化粧品広告でよくあるレゴワードは以下の通りです。

 

・低刺激性●●●(⇒あまりにも普通のワードです)

・(ブランド名)史上最高のUVカット効果(⇒知名度の低いブランドの「史上最高」は信憑性がありません)

・たっぷりうるおってハリつや続く肌へ!(⇒どの製品でもいえること)

・天然由来の上質な美容成分が、あなたの肌を「●●●」に導きます(⇒とってもありがち)

 

決してヘタとか、間違っているわけではないのですが、ベタな展開が見えすぎるため、お客様はそこから先を読まなくなります。そういう「コピー」が提出された時、制作会議の現場では「これ、コピーになってないよね」と言われ、まずボツにされます。

 

「ココロに刺さる」コピーにするためのテクニック

では、「コピーにする」には、どうしたらいいのでしょうか。考える上でのテクニックを、簡単にご紹介します。基本中の基本は、次の3つの視点から考えてみることです。

 

(1)自分に関係あると思ってもらう

(2)強い言葉を使う

(3)相手の心に「何で?」を作り出す

 

このテクニックのうち(1)は本当によく使われます。たとえば「50代のための●●」「ああ、(下がった肌を)持ち上げたい!」「ショック! 疲れたおばさんがいる、と思ったら窓に映った私だった」など、かつてはタブーだった「年齢」をずばり出したり、実感のこもった「あるある」を提示する感じです。人は、自分と関係があると思ったら、スルーできない生き物なのです。

 

(2)は、「強い」と言っても、びっくりマークを付けたり、オーバーな表現をすることではありません。言葉にインパクトを持たせるための魔法をかけるのです。たとえば「美白を、諦めない」「うるおい輝く すっぴん美肌へ」のように、普通の言葉だけど、ちょっと違う組み合わせで使うのも有効です。「冬の肌は1つ年上」、「有効成分●●を、贅沢に●●配合」といった具体的な数字にも「強い」力があります。ただし後者は、その成分の効果さとかがよく知られていないと、あまり意味がありませんのでご注意ください。

 

(3)は、「その肌トラブル、●●のせいかもしれません」とか「どうして、化粧品は着替えないの?」といった感じ。普通に、疑問を持たずにやっていることのなかに、疑問符を挟みこまれると、人はやはり、関心を持たずにはいられません。

 

このほかにも、細かいテクニックはたくさんありますが、まずはこの3点を頭に入れて、コピーを考えたり、チェックして見ることをお勧めします。