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2015/04/23

最近注目の資金調達方法「クラウドファンディング」ってどんなもの?

  • 起業・新規事業
綺麗創造ラボ

創業や新規事業を始めるにあたって資金調達は欠かせないもの。金融機関や公的機関からの融資、国や自治体の助成金・補助金、個人投資家やベンチャーキャピタルからの出資してもらうなどが一般的な方法とされていますが、最近、新たな資金調達方法として「クラウドファンディング」が注目を集めています。起業家の最初のステップにおいて非常に有効とされているこの手段、一体どんなメリット、デメリットがあるのでしょう。

 

 

ネットを通じて賛同者を募り、不特定多数の人から協力を得ることができる!

 

「クラウドファンディング(CrowdFunding)」は、「群衆(=crowd)」と「資金調達(=fundhing)」を組み合わせた造語です。

インターネットを通じて不特定多数の人から出資や資金協力を募る方法のことで、クリエイターや独立を目指す起業家など、「アイデアはあっても資金力がなく、知名度もない」という人にとって非常に有効な手段とされています。

 

自分のアイデアの実現や、商品・サービスの開発など、達成したい「ひとつの目的」を発信し、そこに共感・賛同してくれる人々を集める手法なので、他の資金調達方法のように難しい書類の整備や面倒な法的手続きを行う必要がないだけではなく、厳しい融資審査などもありません。

つまり、過去に実績がなくても、きっちりとした資金計画を作成できなくても、あなたのアイデア次第で資金を集めることが可能な方法なのです。

 

 

 

具体的にはどんなことをすればいい?

 

 

 

出資者を募るための仕組みは、至って簡単です。既存のクラウドファンディングサービスのサイト上に、自分が実現したい「目的」をプロジェクトとして公開すればOKです。

 

例えば、あるサービスを実現したいという場合、以下のようなポイントをサイトで公表します。

 

・  どのような想いと目的があってそのサービスを実現したいのか

・  具体的にはどのようなサービスなのか

・  どのような進め方で実現していくのか

・  実現のためにどれくらいの資金が必要なのか

 

これらに賛同してくれた人がサイト上の決済システムを通じて出資するという仕組みです。

 

ただし、一定の公開期間中に賛同者が集まらず、目的の資金に到達しなかった場合は「不成立」となります。

一方、「成立」した場合には、プロジェクトの実行に着手していきますが、その際、サービスの運営元に対し、集まった金額の10〜20%を手数料として支払うことが必要です。

 

 

3つのパターンからどれを選ぶ?「寄付型」「投資型」「購入型」

 

 

クラウドファンディングには下記のような3つの出資方法があります。

 

(1)出資者が経済的見返りを求めない「寄付形」

(2)金銭的なリターンを約束するものが「投資型」

(3)物品やサービス、イベントへの招待など、金銭以外のリターンを約束する「購入型」

 

プロジェクトを発信する際には、これらについても明確に記載することが必要です。

 

ちなみに、日本におけるクラウドファンディングで最高記録を達成したあるプロジェクトでは、(3)の形式を取っていました。

プロジェクトが魅力的であったのはもちろんのこと、出資したくなるようなさまざまな特典をつけたことで2000人近くもの賛同者が集まりました。当初の目標額は10万円を大きく上回り、最終的な出資総額は約1000万円に到達したのです。

銀行などから融資を受ける場合は、1000万円の出資金を集めるのは並大抵のことではありませんが、クラウドファンディングなら、アイデア次第でそれを実現することも夢ではないのです。

 

 

チャレンジする前にココに注意!アイデアの盗用や批判による逆風も

 

 

 

クラウドファンディングには、実績や知名度がなくても、自分のアイデアやスキルがあれば資金を集められるという大きなメリットがあります。また、プロジェクトをスタートする前から支援者をつくれるメリットもありますし、注目を浴びることによる宣伝効果などにも期待できます。

 

しかし、その一方では、「自分のアイデアを形にする前に広く世間に公表する」というリスクもついて回ります。せっかくのアイデアを盗用されてしまう可能性もあるので、どうやってそれを守るか方法論も考えておきたいもの。おいて損はないでしょう。

 

また、実現したいアイデアの内容や目的によっては、「こんなアイデアに出資などできない」という批判を浴びてしまうケースも。悪評が広まって逆風を受ければ、支援者を集めるどころの話ではなくなるので、発信する前に、そうした批判を受けることがないよう、しっかりと内容を精査しておくことが大切です。

 

さらに、どの業者のクラウドファンディングサービスを利用するかも精査しておくことも重要です。せっかく集めた資金を持ち逃げされてしまったら意味がないので、信頼できる業者を選定しましょう。

 

新たな資金調達方法、クラウドファンディング。世界における市場規模は5000億円と言われており、日本においてもその市場はどんどん成長していくことが予想されています。あなたのビジネスアイデアの実現のためにチャレンジしてみては?